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満月の夜

際限なく続いてく

日々の中で

僕は変わらず

傷を掘って


穴に逃げ込んで

布団を被る

今日は満月の夜


昔旅したカノープスという星

一番輝く星のつぎに光る

何だかあなたを思い出すなぁ

なぜだかあなたのことを

思い出すんだ


出てゆかなきゃ

こっそり

さよなら


ひっそりと静まりかえる夜に

あなたが教えてくれた

星を探して


なんにも見えない

ただ暗闇の中で

月がまるくなっていた


世界平和とか幸福だとか

わかるけど

なぜか少しも響かないんだ


穴に逃げ込んで

布団を被る

今日は満月の夜


そっと瞼を閉じて

さよなら


あんまり深く入らないで

あなたは少しも

ここには馴染めないから

なんにも知らない

子供のようなあなたを

闇が飲み込んでいた


ひっそりと静まりかえる夜に

あなたが教えてくれた

星を探して


なんにも見えない

ただ暗闇の中で

月がまるくなっていた

月がまるくなっていた

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