昔々、神様のたねぶくろから
一羽の鳥が生まれました
鳥はくちばしのくいちがった
いすかでした
いすか
それは鳥の名前さ
いすか
きみはきっと知らないさ
いすか
遥か遠い国から
いすか
言葉も知らない
いすか
おかしなくちばしさ
いすか
オリーブの瞳
いすか
行き交う人波に
きみを探して
生まれた砂の上
「ただいま」
なつかしい
「おかえり」
きみはなにも言わない
いすか
きみのむねに
突き刺さる
釘に触れてみた
いすか
きみのむねに
突き刺さる
釘に触れて
いすか
きみのむねに
突き刺さる
釘に触れてみた
いつか、
きみのむねに
突き刺さる
釘に触れて、
触れて
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